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エビを見にタイに行き,そして食べました
みんなが普段食べているものがどんなところでつくられているのか,タイまで行って見てきました。今回のテーマはずばりエビ。 ついでにフルーツについてもレポートしましょう。担当はいもぞう先生です。(2007.1.10-15取材)

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海外からたくさん輸入されるエビ

東南アジアとタイの地図 みなさん,こんにちは! お寿司,エビフライに天ぷら,日本人はエビが大好き。少し前まではエビは高級な食材で,気軽にたくさん食べられるものではなかったんです。 でも,自然の海や川からエビをとるだけではなく,養殖といって,人間がエビを上手に育てられるようになり,安く食べられるようになってきました。 だけど,日本でエビを養殖すると高くなってしまうので,発展途上国で養殖されたエビを輸入することが多くなっています。

今回はタイという東南アジアの国でエビの養殖を見て回りました。タイの首都バンコクから車で1時間半くらい行った海に近い田舎町。みんなが日頃からよく食べるエビがどんなところで,どんなふうに育てられているのか,ちょこっとのぞいてみましょう。

日本は海外の国から約23万トンのエビを輸入しています(2006年のデータ)。 ベトナム,インドネシア,インド,中国,オーストラリアなどから輸入しており,タイからもたくさん輸入していて,調べてみると第5位でした。

興味が出てきたので,いくつかのスーパーマーケットに行き,エビがどの国からやってきたのか,調べてみました。 ほとんどがベトナム,インドネシア,インド産のエビでした。 東南アジアの中ではタイは経済発展の進んでいる国です。おそらく,タイでエビを育てると高くなってしまうのでしょう。 お刺身用の甘エビなど,いくつかのものしかタイ産のエビは発見できませんでした。

みんなもお買い物のついでにエビを見てごらん。タイ産のエビは売られていますか?

水のあるタイの生活

チャオプラヤ川に望むバンコク ここはタイの首都,バンコクです。バンコクは世界有数の大都市で,車が普及しており,交通渋滞がとても有名です。 今回はタクシーで移動することも多かったのですが,その運転がとても怖い! 冷や汗でした。

バンコクにはチャオプラヤ川という大きな川が流れていて,人々の生活と密接に関係しています。 左の写真のようにチャオプラヤ川はとても大きな川で,水上バスがたくさん運行されていました。 交通としての利用がなされているのです。川からは運河がひかれていて,道路が渋滞しているときなどは,運河を利用して移動した方が便利なときもあるとのことでした。

運河 さて,バンコクから1時間半ほど車を走らせ,少し田舎の方にいってみました。 チャオプラヤ川の支流にも運河が張り巡らされていて,運河沿いには民家や商店が建ち並んでいます。 日本の街を想像してください。大きな道路があって,そこからは細い路地が伸びていて,ある地域は住宅がたくさん,ある地域はお店がたくさん,そんな感じですよね。 道路を川と運河に置き換えれば,イメージしやすいと思います。右の写真は民家ですね。

ちょっと違う点はというと,地元の人々は運河の水で体を洗い,食器も洗い,さらには魚を釣っておかずにもしています。 交通だけではなく,生活の多くが川や運河,つまり水に関係しています。 なお,水は泥で濁っていますが,トイレが流れ込むようなことはありません。 ただ,地元の人には耐性があるので子供などは泳いで遊んでいましたが,日本人が真似をするときっとお腹を壊してしまうでしょうね。 日本人があまりにも清潔好きだという批判もあり,どちらが良いというわけではありませんよ。

チャオプラヤ川の支流。その流れはゆったりだ。 船に乗って運河を巡ってみたよ。トロピカルフルーツがたくさん。 タイは仏教の国。後ろに見えるのはお寺です。
お魚釣りをしてる! 大きな魚が釣れるらしい。 水上マーケット。現在は観光用なんだって。 ヤシの木がたくさん。実はココナッツの畑だよ。

よく管理されたエビの養殖池

水と深く関係したタイの生活,これはエビの養殖にも活かされていました。 右の写真は田んぼじゃないよ。この池でエビが養殖されているのです。池の水は川や運河から引き入れるのですが,なるほどって思ったことがありました。 海は1日におよそ2回水面が高くなったり(満潮)低くなったり,(干潮)するのですが,満潮時に水を池に入れるのだそうです。 満潮時には川や運河にきれいな海の水が入ってくるので,その水を使うってわけですね。

池の広さはサッカーコートくらいだったかな。ここになんと40万匹のエビが育てられています。 およそ3ヶ月間をかけて出荷できる大きさになるまで育てます。 日本に輸出できるのは大きさの揃っているものだけなので,管理には経験が必要だとのこと。 70匹で1キログラムにするんだって。 実はね,日本人は細かな部分を気にするので,エビだけではなく,色々な商品に細心の注意が払われています。 一度スーパーで注意してみて。野菜の大きさや色などが,きれいに揃っていることに気づきます。こりゃ生産者は大変だ!

エビのえさは左の写真のような粒状のものでした。市販されている養殖用のペレットです。

ところで,3ヶ月でエビは育つので,1年に4回出荷ができる計算ですよね。 でも,実際には3回しか出荷をしないのだそうです。 どうしてかというと,3ヶ月間利用した池は,出荷後に水を抜き,1ヶ月間乾燥させるからです。 1ヶ月間池を休ませてあげないと,エビに病気が発生するといいます。 つまり,1ヶ月間休んでいる間に池は体力を回復させ,そしてまたたくさんのエビを育てる強さを取り戻すのです。

生産者の方にお話を伺いました。

「輸出が始まった頃は,土地を借り,無理な養殖をしている人もいました。 でも,自分の土地でずっと養殖をしようとするなら,自然に配慮していかなければ生活ができなくなりますよね。 現在では,薬も許可がなければ使えなくなっています。」

「現在,日本の会社と直接の取引があるわけではありませんが,日本とケンカになったことはありません。 互いにうまくやっていると思っています。私たちが大切に育てたエビ,どうぞおいしく食べてください。」

エビ発見! 捕まえようとしたら逃げちゃった。 この機械で酸素を補給。日本でも同じです。 こちらの池では魚を養殖。ひぇ〜,広すぎ!
ちょうど餌をあげる時間。たくさん食べるよ。 隣の池は乾燥中。草を上手に育てるのがコツだ。 たくさん食べたよ! おいしかった!!

【草を上手に育てられれば,エビや魚も上手に育てられる】

養殖池を乾燥させる時には,病気を抑えるために薬も使いますが,一番大切なことは草を育てること!なんだって。 草は,エビや魚のフンを栄養にして育ちます。草が育ったあとに水を入れ,赤ちゃんエビを入れますよね。そうすると,草はエビの隠れ家になります。 餌にもなります。魚の場合は,卵を産む場所にもなります。だから,草を上手に育てないと,エビや魚を上手に育てられないのです。

自然と共に生きる,自然の仕組みをうまく利用する・・・。薬に頼っていてはダメなんですね。

自然と共に

タイで見たエビの養殖,とても自然に対して配慮がなされていました。 自然をうまく利用し,無理のない育て方であったと思います。 自然を次々と破壊しながらエビを養殖している国や人もいると日本では聞いていましたが,少なくとも今回の視察ではそうではありませんでした。

ただ,右の写真をよく見ておいてください。これは海水から塩をとるための塩田です。 車で走っていると,いつまでも塩田が続いていました。昔はこの塩田でもエビを養殖していたそうです。 エビの養殖は魚の養殖よりも難しいけれど,収入はよいと聞きました。 養殖技術を持っていなかったのか,無理な養殖をしたのか,はたまた日本のような先進諸国が他の国からエビを買うようになったのか,詳しい理由はわかりませんでした。

おまけでフルーツ栽培も見てみよう!

ホテルの朝食。フルーツがいっぱいだ! 赤いフルーツはローズアップルっていうんだ。 フルーツ栽培も運河を利用しているね。 船で水やり! すっごい!!
こちらはドラゴンフルーツ。サボテンの実。 きれいな花でしょ。1日しか咲かない。 ローズアップルの出荷。中国に輸出される。 今まで食べたことのない味。おいしいかった!