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精霊オゾンのさけび

わらわは精霊オゾン。地球を守っておるが,少し傷ついてしまったぞ。ああ,なんたることか。


生物はオゾン層に守られている

地球が生まれたころ,まだ酸素はなかったんじゃ。海の中に生命が現れ,酸素をつくり出すと,その酸素からオゾンというものがつくられた。 地球をぐるりと包み込んだオゾン層は有害な紫外線(しがいせん)を吸収してくれたため,生命は陸上生活ができるようになったというわけじゃ。

つまりじゃのぅ,人間を含めた生命体は,オゾン層によって紫外線から守られておるんじゃな。

紫外線:人間の目に見える光は,赤,だいだい,黄,緑,青,あい,紫で,にじの色はこれ。紫の外側にある目に見えない光を紫外線という。

ちなみにオゾンは酸素がくっついてできているのじゃが,実は猛毒じゃ。ふしぎじゃのう,命を守ってくれているオゾンが猛毒とは。


わらわを助けられよ!

精霊オゾン おぬしは「しろくま」よの。おお,どうかわらわを助けられよ。

このところ,南極や北極の上空で,我ら精霊オゾンは何者かに攻撃されておる。どうやらフロンやハロンなる者の仕業らしいとのうわさ。 これらはいったい何者なのか。

南極ではオゾン層に大きな穴が空くことがあり,オゾンホールと呼ばれておる。 しかし,もはや南極だけの問題ではないぞ。オゾンホールは広がりを見せておるようだ。

紫外線は生命がビタミンDをつくり出すのに必要ではあるが,強すぎる紫外線は病気をもたらす。 生命をつかさどる遺伝子(いでんし,DNA)は紫外線に弱く,すぐに壊れてしまうのだ。

紫外線がきつい時には,あまり肌を焼くでないぞ。 小麦色の肌は子供らしいが,皮膚ガンの発生をうながしてしまいかねぬ。 命ある者たちよ,気をつけられよ。


化学物質とうまくつきあえるかのぅ?

フロンという気体は20世紀前半に発明され,「夢の物質」などともてはやされたことは有名じゃ。 透明な色,臭いもない,そしてとても安定しておったうえ,人畜に害をもたらさないと考えられていたんじゃよ。

この便利な気体は,エアコンや冷蔵庫の冷媒(冷やす時に活躍する物質),精密機械の洗浄,スプレーの充填剤など,たくさん使われておった。

ところがのぅ,フロンはとても安定した物質であったため,壊れることもなく徐々にオゾン層に近づいていきおった。 そこで紫外線を浴び,分解を始めたんじゃ。まさにその時,一緒にオゾンも破壊しておったのじゃ。

生命に無害と思われておった物質は,オゾン層を破壊するということを通じて,間接的に生命に危機をもたらしたことになる。 このことをどう考えるか,なかなかむつかしい問題じゃと思うのぅ。

そうそう,1つ本を紹介してしんぜよう。レイチェル・L・カーソンという人が1962年に発表した『沈黙の春』という本じゃ。

当時のアメリカでは農薬を大量に使っておったんじゃ。しかし,その安全性・危険性をあまり深く考えていなかったため,色々な問題が実際に生じておった。 魚が死んだり,鳥が死んだり・・・。カーソンさんは化学物質を使うことが本当に正しいのかどうか,疑問に思ったわけじゃの。

フロンという化学物質の恐ろしさを,誰も見抜くことはできんじゃった。 人間が築き上げてきた科学は,決して万能ではないんじゃ。 だからのぅ,我々は常に進んでは振り返り,振り返っては進むという方法で,前に進むしかない。 もし間違っていたことがあればすぐに正し,しかし同時に勇気を持って前に進むのじゃ。

この先も長くフロンは精霊オゾンを攻撃するじゃろう。 しかし,それを何とか食い止めようとがんばっている人もいるし,みんなもそれぞれが一生懸命に考え,行動して欲しいと思っておるぞ。
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